高齢者がめまいで倒れたら脳梗塞を疑え!家族はすぐに救急車を!

高齢者がめまいで倒れたら脳梗塞を疑え!家族がやるべきこと!

脳梗塞の治療は一刻を争います。

発症してから4時間半以内に治療を受けて下さい。4時間半以内ならt-PA治療を受けることができます。この治療を受けた場合、約4割の患者は症状がほとんどなくなる程度まで回復しています。

但し、倒れた15分前には脳梗塞が発症していると思って下さい。また、救急車で搬送されるまでの時間、CT検査やMRI検査の時間(約1時間)を考慮すると、実際には4時間半の猶予なんてありません。

治療が遅れる程、後遺症が残ります。脳梗塞かも?と思ったらすぐに救急車を呼びましょう。

FASTテスト

脳梗塞の発症のサインにより早く気がつくための「FAST」という確認方法があります。

FASTテスト

参考:心房細動による脳梗塞・脳卒中を予防する

F=Face(顔) ニッコリと笑顔を作って笑ってもらう(口角を上げてみる動きをしてもらう)。口の片側が上がらない時には片側麻痺の疑いがある。
A=Arm(腕) 手のひらを上にして、まっすぐ肩の位置まで両手を上げて目をつむる。どちらかの手が下がってきたら、下がってきた方の手に片側麻痺の疑いがある。
S=Speach(言葉) 短い文章「太郎が花子にりんごをあげた」「生き字引(いきじびき)」を、数回繰り返し言ってもらう。スムーズに話せない。呂律が回らない。言葉を上手く発せない時は、脳の言語領域が傷ついたり、麻痺している可能性がある。
T=Time(時間) 一つでも該当及び疑いがあれば、発症時刻を確認してただちに救急車を呼ぶ。

ただ、FASTテストで必ずしても脳梗塞を見抜ける訳ではありません。私の父は回転性のめまいで倒れ、脚に力が入らず立ち上がれないだけでした。両手は普通に動いていましたし、言葉も普通に話せていました。恐らく左脚にしか麻痺の症状が出ていなかったのだと思います。

FASTテストだけで安心せず、少しでも疑いがあれば、私は救急車を呼ぶべきだと思っています。

間違っても患者を自分の車で搬送するなんて考えないで下さい。救急外来でも受付には時間がかかりますし、順番待ちになるからです。救急車を呼べば、すぐに診てもらうことができます。

救急車を呼ぶ

脳梗塞の疑いがあれば、迷わず119番に連絡して救急車を呼んで下さい。

救急車を待っている間

救急車を待っている間は、脳への血流が低下して症状が悪化しない様に患者を寝かせて下さい。片側に麻痺がある場合は、誤嚥を防ぐために麻痺側を上にします。

注意
  1. むやみに動かさない
  2. 呼吸があるか確認する
  3. 脈が触れるか確認する

救急車が到着したら家族が伝えること

救急車が到着したら、家族の方は下記のことを救急隊員に伝えて下さい。

救急隊員に伝えること
  1. 倒れた時間(発症時刻)
  2. 手足が動かない時は麻痺&痺れていること
  3. 脳梗塞の疑いがあること(FASTテストをしたのであればその結果も伝える)
  4. t-PA(ティーピーエー)治療ができる病院に搬送してもらう

倒れた時間(発症時刻)と脳梗塞の疑いがあれば必ず伝えて下さい。

救急隊員はこの症状を病院側に伝えます。

また、どちらの病院に搬送するか尋ねられたら、必ず「t-PA治療ができる病院」を希望して下さい。

最後に

脳梗塞の発症早期に最も効果の期待できるt-PA治療を受けるには、脳梗塞をまず疑うこと、救急車を使って一刻も早く治療を受けることができる病院を受診することが大前提となります。

脳梗塞ではないだろうと様子を見るのではなく、脳梗塞かもしれないと疑ってすぐに救急車を呼んで下さい。あなたの大事な人が麻痺して動けなくなるかもしれない状況なのです。一刻を争います。

何度も言いますが、脳梗塞の治療は時間との勝負です。最悪のケースを想定して動いて下さい。

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