脳梗塞の治療は時間との勝負!早ければ治療法の選択肢も増える

脳梗塞の治療は時間との勝負!早ければ選択肢も増える

脳梗塞は、発症してからの時間が短いほど治療方法の選択肢が増えます。そして、早く治療するほど後遺症が残るリスクが減ります。脳梗塞の治療が時間との勝負と言われている理由です。

今回はそんな脳梗塞の治療方針をまとめておきます。

急性期の治療方針

時間内であっても、医師の判断及び治療適応外の場合は、t-PA治療や血管内治療は行われません。

t-PA治療

条件
発症後4時間半以内

急性期治療の第一選択となるのが、血栓溶解療法のt-PA治療です。血栓を溶かす酸素の働きを活性化させるt-PAを静脈点滴する治療法で、血栓を溶かして血流を再開させる効果があります。

この治療を受けた場合、約4割の患者は症状がほとんどなくなる程度まで回復しています。

但し、t-PAを使用できるのは、脳梗塞が発症してから4時間半以内です。4時間半を過ぎると、梗塞巣に出血するリスクがあり使用できません。また、3ヵ月以内に脳梗塞の既往のある患者等、t-PAの禁忌事項に該当する患者にも使用できません。

血管内治療

条件
発症後8時間以内

t-PA治療ができない場合は、血栓内治療を行います。脚の付け根から脳の血管にカテーテルを送り込み、血栓を取り除いて血流を再開させる治療法です。この際、t-PA治療と血管内治療を併用することで、後遺症を軽減する効果が上がるため、同時進行で行われることもあります。

但し、回復が見込めない大きな脳梗塞、細い血管(直径2mm以下)で起きた脳梗塞は適応外です。

抗血栓治療

t-PA治療や血管内治療が受けられない場合は、内科的治療が行われます。血栓ができるのを防ぎ、脳の血流量を増加させる目的で行われるのが、抗血小板療法や抗凝固療法で、合わせて抗血栓療法と呼びます。抗血小板療法は、血小板の働きを抑制させる薬を点滴、または内服します。抗凝固療法は、血液中の凝固因子の活性化を抑える薬を点滴します。

抗血栓治療は脳梗塞のタイプによって異なります。

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また、脳梗塞による障害から脳を保護する目的で、脳保護療法や抗浮腫療法も行われます。

最後に

脳梗塞を発症したら、t-PA治療を受けられる4時間半以内に病院で治療して下さい。

と言っても、寝ている間に発症するケースもありますから、普段から脳梗塞の予防を心掛けること、高齢者と一緒に暮らしている方は、少しでも脳梗塞の知識を持っておくことが大切です。

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