脳梗塞のタイプと原因(危険因子)!発症した場所による主な症状と後遺症

脳梗塞のタイプと原因(危険因子)

脳梗塞はおもに3つのタイプ「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓症」に分類することができます。タイプによって脳梗塞が起こる原因や重症度、予後などが異なるので、危険因子を持つ家族がいる方は、いざという時焦らない様、脳梗塞の知識を持っておきましょう。

脳梗塞のタイプと主な危険因子

ラクナ梗塞

主な危険因子
  • 高血圧
特徴
  • 梗塞巣が直径1.5㎝以下と小さい
  • 症状が比較的軽い
  • 認知症に繋がることがある

脳の太い動脈から枝分かれした細い血管「穿通動脈(せんつうどうみゃく)」が動脈硬化を起こし、最終的に詰まってしまうのがラクナ梗塞です。

梗塞巣が小さいため、ラクナ梗塞が命に関わることはほとんどなく、現れる症状も比較的軽いのが特徴です。高齢者の場合、症状の現れない無症候性脳梗塞として見つかることも珍しくありません。

主な危険因子は高血圧です。高血圧の状態が長く続くと、動脈硬化が進行しやすくなります。

アテローム血栓性脳梗塞

主な危険因子
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 喫煙
  • 多量飲酒
  • 肥満
特徴
  • 突然激しい症状が起こる場合もあれば、軽い場合もある
  • ぼんやりとしたり、思考が混乱したりなど、意識に障害が出ることがある
  • 脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作が起こりやすい

脳の比較的太い血管の動脈硬化によって起こるのがアテローム血栓性脳梗塞です。

アテローム(粥腫)は、血管壁の薄い膜の中にコレステロールなどが溜まったもので、粥腫が溜まると、血管の空間が狭くなり、血流が悪くなります。さらに、高血圧などにより力が加わり、粥腫が破裂して中身が出てしまうと、そこを修復しようとして血の固まりである血栓ができ、狭くなっていた血管をふさいで血流を止めてしまう場合もあります。

一過性脳虚血発作(脳梗塞の症状が一時的に起こる発作)が起こりやすいのも特徴です。

主な危険因子は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のほかに、喫煙、多量飲酒、肥満などがあります。高齢者の方は特に注意が必要です。

心原性脳塞栓症

主な危険因子
  • 心房細動(不整脈)
特徴
  • 梗塞巣が大きくなりやすい
  • 重症化しやすい
  • 突発的に起こることが多い

心臓でできた血栓が血流に乗って、脳血管まで流れてきて詰まるのが心原性脳塞栓症です。

大きな血栓によって、太い血管がいきなり詰まることが多く、障害される範囲が広いのが特徴です。また、突然に発作が起こり、症状も強く現れるため、ほかのタイプの脳梗塞に比べて、重症になりやすく、死亡率も高くなります。

主な危険因子は心房細動(不整脈)です。

脳梗塞が発症した場所と主な症状

脳梗塞は発症した場所によって症状が異なります。

脳梗塞が発症した場所
症状
前頭葉
  • 運動や思考などにかかわる
  • 運動野は手足や顔などの動きにかかわる
  • 運動性言語野は言葉の発音にかかわる
頭頂葉
  • 感覚、位置情報の把握にかかわる
  • 体性感覚野は刺激の強さや種類を区別する働きにかかわる
側頭葉
  • 記憶や聴覚などにかかわる
  • 聴覚・感覚性言語野は話し言葉の理解にかかわる
後頭葉
  • 視覚にかかわる
  • 視覚野は形や色などを区別する働きにかかわる

運動野は右脳が左半身、左脳が右半身を受け持っているため、損傷を受けたのが右脳の場合は体の左側、左脳の場合は右側に麻痺の症状が現れます(片麻痺)。私の父の場合は、右脳の運動野で脳梗塞が起きたため、左脚麻痺の症状が出ました。

麻痺の症状は片側だけに起こることが多く、一般的には右半身の麻痺の方がリハビリの効果が出やすい傾向にあります(回復には個人差があります)。

最後に

私の父の脳梗塞は、「心原性脳塞栓症」でした。

元々、父は不整脈があったので、心原性脳塞栓症になる可能性は十分あった訳です。たまたま早い段階で救急車を呼ぶことはできましたが、それでも父の左脚には麻痺の後遺症が残っています。脳梗塞の知識があれば、もっと早く対応できていたのは間違いありません。

ですから、下記の危険因子を持つ高齢者が家族にいる方は要注意です。

危険因子
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 喫煙
  • 多量飲酒
  • 肥満
  • 心房細動(不整脈)

最低限、家族の誰かが倒れた時の対応ぐらいは知っておいて下さい。対応が遅れて、入院したり、後遺症が残れば、大変なのは患者だけではありません。家族全員だからです。

家族の誰かが倒れてから、脳梗塞の知識がもっとあれば・・・じゃ手遅れになります。

高齢者がめまいで倒れたら脳梗塞を疑え!家族はすぐに救急車を!

2017.07.21
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