在宅復帰して1年が経ちました!親が脳梗塞で倒れたら家族の生活はどう変わる?

在宅復帰して1年が経ちました!親が脳梗塞で倒れたら家族の生活はどう変わる?

脳梗塞で倒れた父が在宅復帰して1年が経ちました。

幸いなことに、再発や病気もなく元気に生活できているので、「親が脳梗塞で倒れたら家族の生活はどう変わるのか?」について私が感じていることをまとめておこうと思います。

ちなみに、私の父は脳梗塞で左足に後遺症が残り、現在は要介護3の認定を受けています。

共倒れに要注意!家族会議は必須

脳梗塞で後遺症が残った場合、発症前と同じ様に生活を送ることはまずできません。

これは本人だけでなく、家族にも言えることです。

私の父の場合は、左足に後遺症が残ってしまったため、外では杖がないと歩くことができません。重たい荷物も運べません。階段も一人で登れません。車の運転もできません。一人で買い物に行くこともできません。今まで当たり前の様にできていたことができなくなってしまいました。

退院前から分かっていたことですが、問題は「これからは誰が代わりにやるのか?」です。

私の家では、最初はほとんど母が代わりにやっていたのですが、半年もしないうちに母も足を悪くしてしまいました。今は私と分担していますが、もっと早く気付くべきだったと反省しています。

性格の問題なのかもしれませんが、歳を取ると自分達でなんとしようとする傾向が強くなるので(特に介護する側)、両親が二人で暮らしている様な場合は要注意です。母親は元気だから大丈夫だろう。父親が付いてるから安心だ。なんて絶対に思わないで下さい。両親が60歳を過ぎている高齢者の場合は、介護負担で共倒れになる可能性だってあります。

誰が介護するのか、どんな介護サービスを利用するのか、必要な手続き(身体障害者手帳等)は済ませてあるか、金銭的に問題はないか、家族でしっかり話し合わなければいけません。

もちろん、皆それぞれ家庭があって、各々生活がありますから、誰もが介護に積極的に参加できるとは限りません。そんな時は、最大限に介護サービスを活用して下さい。

介護サービスをどれだけ活用できるかで、家族の負担は大きく変わってきます。

デイサービスやデイケアを利用すれば、1,000~2,000円で半日介護してもらえます。送迎付きで食事や入浴もあります。本人はリハビリができますし、介護する側の負担も大幅に減ります。必要ならヘルパーを雇うこともできます。誰かの人生を犠牲にするぐらいなら、介護サービスに頼るべきです。

私は本人よりも介護する側の負担を減らすことが大切だと思っています。

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介護されて当たり前!介護するのが当たり前!という考えは危険

私の父場合は性格の問題だと思いますが、自分でできることも他人に頼ろうとします。

新聞を取ってきてくれ。お茶を持ってきてくれ。コップを持ってきてくれ。物が落ちたから拾ってくれ。ゴミを捨ててくれ。ストーブを付けてくれ等。食事の用意をしている時、食事をしている時、掃除をしている時、おかまいなしに頼んできます。正直うんざりする程です・・・。

断ると、決まって「脳梗塞で足が不自由なんだ」「足の調子が悪い」といって嫌そうな顔をします。

もちろん、どれも自分でできることです。今の父の状態でもそれ程難しいことではありません。ですが、母が足を悪くするまでは、これが当たり前の様な光景になっていました。父はやってもらって当たり前、私や母も当たり前の様に頼まれた事を代わりにやっていました。

この「介護されて当たり前!介護するのが当たり前!」という考え方が危険です。

本人のリハビリの機会を奪うだけでなく、介護する側の負担も増えるからです。リハビリ病棟でも言われましたが、本人にとっては日常生活の全てがリハビリです。大事なのは、本人にできること、できないことを把握し、本人にできることは本人にやらせることです。それがお互いのためです。



無責任に回復すると謳う医師や書籍が嫌い

現在、私の父は医療マッサージを受けています。リハビリの介護サービスは何も利用していません。

以前はデイサービスに通ったり、デイケアの体験もしていたのですが、「想像していたサービスと違う」「頼んだマッサージの内容を聞いてくれない」等を理由に辞めてしまいました。基本的に自分の思い通りにならないと気が済まないらしく、ケアマネともあまり上手くいっていません。

リハビリ病棟にいた時の対応と比較しているせいか、自分専属の担当だと勘違いしているのです。そのせいで、「対応がいい加減だ」「ケアマネは必要ない」としょっちゅう愚痴をこぼしています。

私が、「ケアプランを自分で書けないでしょ?」「ケアプランは誰が市役所持っていくの?」と説明してもなかなか納得しません。そもそも、30人以上の要介護者を担当しているケアマネが、父1人のためにそこまで時間を割いて親身に対応できる訳がありません。介護施設も同様です。

そこを勘違いしているから、ケアマネにはほとんど相談せず、介護施設のサービスも利用せず、自分でインターネットで調べた病院の医療マッサージを受けているという訳です。

そして、「マッサージを続ければ自分の左足が動く様になる」と勘違いしています。

私は医療関係者ではありませんが、父がリハビリ病棟にいた時のスタッフの話や、書籍の内容から判断すると、6ヵ月経って動かない手足はもう動きません。これが今の医学の限界です。

脳梗塞の回復は6ヵ月の壁があると言われていますし、医療保険制度では6ヵ月以降の医療保険でのリハビリを認めていないこと、6ヵ月経つと症状固定の診断がなされ身体障害者手帳の申請が可能なこと、そして維持期と呼ばれていることからも回復の見込みがない及び薄いことが分かると思います。

だからと言って、リハビリが必要ないと言っている訳ではありません。

リハビリを続けることによって、他の部分の筋肉が強化され、動かない部分を補える様になります。そしてバランスとコツを掴めるようになります。つまり、私の父がやらなければいけないのは、動かない部分を動く様にすることではなく、今動く部分で動かない部分を補える様にすることです。

そのためにも、私は「筋肉が衰えない様にリハビリすること」が第一だと思っています。

ですが、世の中には動かない手足が動くようになると謳う医師や書籍もある訳で、私の父と母がそれを完全に信じてきっています。2,3年後には普通に歩けるようになると思い込んでいるのです。

もちろん、希望を持つことは悪いことではありません。ただ、「リハビリよりもマッサージの方が重要なんだ」と言って、家の周りを歩く程度のリハビリしかしないことが問題なのです。そして、何かあれば脳梗塞を言い訳にして、自分でやろうとしません。すぐに人に頼ります。

今のままでは、2年後3年後には年齢による体の衰えと筋肉の衰えによって、今よりも悪化している様な気がします。現に、私の目から見て、父はリハビリ病棟退院後から全く回復していません。良くて現状維持です。家からほとんどでなくなったことを考えると、むしろ悪化している様に感じます。

私はデイケアに通うように説得しているのですが、なかなか納得してくれません。

金銭的な負担はないものの時間的負担がかなり増えた

金銭面では特に困っていることはありません。

入院代は加入していた医療保険で全て賄えましたし、退院後に必要な住宅改修や福祉用具の購入も介護保険で1割負担でした。また、障害者手帳のおかげで、医療費や水道料金の助成も受けています。日本の介護制度には本当に感謝しかありません。

定期的にかかる費用は、薬代で毎月7,000~10,000円と福祉用具の貸与(介護ベッド+玄関のてすり)で毎月2,000円程です。今は父の収入だけでやりくりできており、私や妹の負担はありません。

ただ、金銭的な負担はないものの、時間的な負担はかなり増えました。病院や歯医者の送迎等、車が必要な時は全て私が車を出しています。また、週に一度は母と一緒に買い出しに出かけています。

こればかりは仕方ないと思っていますが、月に数回は半日潰れることがあります。

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最後に

脳梗塞になったら、後遺症の度合いにもよりますが、今までと同じ様に生活することはまずできません。家族の負担は間違いなく増えます。これは覚悟しておかなければいけません。

ただ、介護サービスをしっかり活用すれば、本人のリハビリだけでなく、介護する側の負担も大幅に減らすことができるので、まずは家族でしっかり話し合うことが大切です。

ちなみに、私の家は父が頑固で周りの言うことをあまり聞かないので、お世辞にも上手くいっているとは言えません。今は父の意志を尊重して、できるだけ無理なことは言わない様にしていますが、これ以上様態が悪化した場合は、嫌でも介護サービスを利用してもらうことになるでしょうし、脳梗塞が再発した場合は、老人ホームも検討しなくてはいけないと思っています。

冷たいと感じる方もいると思いますが、本人も介護する側の負担を減らす様に気を使ってくれないと、毎日いがみ合って生活することになりますし、嫌々介護する様な状況にはしたくないですからね。できることはしてあげたいと思いますが、人生を犠牲にしてまで介護する気もありません。

実際になってみないと分からないことですが、今の私はそう思っています。

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